2016.03.10

健康

「やらねばならない」から解放してあげてYURUKU生きる 【大人美人の教科書 vol.1】

1964年、東京オリンピックが開催された年に生を受けたウォーキングアドバイザーのNorikoさんは今年52歳。これまで約1万人を数える生徒を指導してきました。現在は、歩いて身体を調整する「YURUKUウォーク」の代表として、100名を超すインストラクターの育成にも力を注いでいます。

18歳の息子がいる母とは思えない美しいスタイル。そして、溢れるバイタリティは、どのようにして保たれているのでしょうか?その秘密に迫りました。

身体が楽になる感覚を覚えたウォーキングとの出会い

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― Norikoさんは昔からスタイル抜群だったんですか?

そんなことないですよ!子どもの頃から背は高かったですけど、ウエストから膝にかけてが太く、それが嫌で嫌で……。30代後半くらいまで、ずっとコンプレックスでした。

― コンプレックスを解消するためにウォーキングを?

というより、キレイに歩けるようになりたかったんです。もともと身体を動かすことが大好きでダンスとか体操をしていたので、その流れでウォーキングにも興味を持ち始めました。

40歳を前にして初めてウォーキングのレッスンを受けに行ったんですけど、「骨盤に意識を向けて歩く」というのは自分の中では驚きでしたね。そんなことを考えて歩いたことなんてなかったので。教えられたとおりに歩いてみると、なんだか身体が楽になる感覚がありました。そこから「いかに楽に歩くか」を追求するようになったんです。

当時は、歩くと左ふくらはぎが張ってきて、それに悩まされていたんですが、楽な歩き方を試行錯誤しているうちに気にならないようになりました。それに、長年のコンプレックスだったウエストから膝にかけての太さも、いつの間にか気にならない程度になっていて。

「頑張っている感」が無いのが正解。自然体で歩けば身体は変わる

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― では、現在、提唱されている「YURUKUウォーク」はNorikoさんの実体験に裏付けされているものなんですね?

そうなんです。私自身、「歩き方を変えれば、身体は変わる」ということを身をもって体感したので、「同じように身体に悩みを抱える人たちに伝えたい!」と思い、ウォーキングアドバイザーとしての活動を開始しました。

「YURUKUウォーク」の特徴は、全身の力を抜いて、自然体で歩くこと。よく街中で、ダイエットのために胸を張り一生懸命に腕を振って歩いている方々を見かけますが、その歩き方はおすすめできません。というのも、身体の一部分に無駄な力が入ると、そこに「ひずみ」が生まれ、それが全身のバランスをゆがめてしまって腰や足の悩みにつながりやすくなるからです。

また、余計な力を入れると、筋肉が硬直してしまうため、健康にも良くありません。筋肉は循環機能を助ける「ポンプ」の役割を担っていますので、やわらかい状態にしておく必要があります。力を抜いて歩けば、筋肉が「ポンプ」として有効に働き、その結果、身体に溜まった老廃物なども流れていくようになるんです。

― 「力を抜いて歩く」。とても難しいように思いますが、誰でもできるものなんでしょうか?

意識して続けていれば、誰でも力を抜いて歩くことができるようになりますよ。まず、歩き始める前、立ったときに上から足下が見えているかどうかは大切なポイントです。バランスが崩れている人は、お腹に隠れて足下が見えていません。この点は、ときどき確認されると良いと思いますよ。

そして、「地面をしっかり蹴る」とか「膝をピンと伸ばす」とか「歩幅を広げる」とか、そんなことは一切考えないで、力を込めずにそのまま一歩、また一歩と、ゆったりと歩いていきます。

ただ、キツいトレーニングをして習得するようなものではないので、達成感がないというか「これで、できているの?」と不安に思われる方もいらっしゃいますね(笑)。でも、「YURUKUウォーク」では自然体で歩くことを目指しているので、むしろ「頑張っている感」が無いのが正解なんです。

我慢は嫌い(笑)。自分の心に素直になって楽しく生きる

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― 「頑張っている感が無い」というのは斬新ですね。

しんどいことをして手に入れた身体は、しんどいことを続けないと維持できないと思うんです。ただ、それって、なかなか続けられないじゃないですか。特に年齢を重ねると、ハードな筋トレなども体力的にできなくなってきますし。すると、「年だから、もういいや」って諦めがちになる。でも、そうじゃなくて、「頑張らなくても良いんだよ」っていうことをお伝えしていきたいですね。

私は我慢することが嫌いなので(笑)、「やらねばならない」と思って何かをしたり、制限したりすることはありません。食事も、食べたいものを食べたいだけ食べています。歩くことは趣味にもなっていますが、距離は特に決めていません。その日の気分次第です。

― 「やらねばならない」。そんな義務感に追われている人たちも多そうですが……

「やらねばならない」というのは、心を強張らせる気がしていて。無理して頑張れば頑張るほど、心身ともにつらくなっていくのは本当に悲しいことです。

昨年、母親が亡くなったことで「人は死ぬんだ」という当たり前のことを改めて痛感しました。いつかは終わる一度きりの人生を、自分の心に素直になって楽しく生きていこうとは思っています。

こういう考え方になれたのも、ウォーキングに出会ってから。足が一歩前に出やすくなれば、心も自ずと前を向くものなんですね。

― YURUKU歩くNorikoさんは、人生をYURKU楽しく生きておられるんですね。無理して頑張ることをしないスタンスは、同世代女性の方々に気づきとエールを与えられるような気がします。本日は、ありがとうございました!

【プロフィール】

Noriko(のりこ)/ウォーキングアドバイザー

1964年生まれ。大阪教育大学教育学部卒業。株式会社YURUKU代表取締役。自然な姿勢と歩き方で、前にスイスイ進める体作り『YURUKUウォーク』考案者。『歩くことは生きること~生きる喜びをともに』の理念のもと、全国の公認インストラクターたちとともに喜びの輪を広げる活動を精力的に行っている。現在、大阪心斎橋スタジオと東京洗足スタジオを拠点にYURUKUウォーカーセミナーや個人セッションを行う傍ら、企業・組合主催の各種セミナーやイベント出演などを行っている。■HP:http://www.noriko-walking.com/